Last modified: Mon Feb 1 07:31:26 JST 1999
Language: Japanese

まじかるとこちゃん

勝手にストーリー(A)

そらりす登場シーン前書き

まじかるとこちゃん のストーリーを独自に作り上げるこのサイト、 まずはソラリス嬢の登場シーンからです。 ベンチ将軍ととこちゃんが出会った翌日。 まだ戦闘はありません。 独自部分については、 ソラリス応援団にある 設定も参照してください。 読みづらいかも知れませんが、 つっこみ用のタグを入れてあります。


. 「わたし、 とこ。 12歳。 聖OS学園の中等部に通う一年生。 ほんとうは、 BSDの国からやってきたプリンセスなの。 でも、 プリンセスっていっても、 いいことばかりとは限らないわ。 地上界ってBSDの国とは違ってて、 戸惑うこともいーっぱい。 それに、 昨日出会ったステキなお兄さんのことだって、 でもちゃんは敵だってゆーし。

. ううん、 落ち込んでばかりもいられないわ! わたしには使命があるの。 それに、 あのお兄さんだって、 本当はいいヒトなのかも知れないし……えへっ」

. ────第2話 太陽の戦士────

. (朝の通学路。 聖OS学園の正門に続く、 緩やかな坂道。 爽やかな朝。 そして、 なーんとなく表情(かお)がユルんでいる少女がいる……)

. 「はぅ〜〜……」
「どうしたんだい、とこちゃん?」
マスコット人形のふりをしているでもちゃんが、 少し体をひねってこっちを向いた。
「あのお兄さん、 優しくって、 ステキだったな……」
とたんに、 でもちゃんの表情が曇る。
「あのねぇ。 何度も言うけど、 あいつは敵の将軍なんだよ? そこんとこ、 ちゃんと自覚してもらわないと」
「そう、 あのお兄さん、 ベンチさんっていうのよねー」
「う、 聞いてない?」

. わたしは、 昨日日本橋でお兄さんと出会った時のことを(また)思い出してた。 そう、 わたしに差し伸べられた手、 その感触、 暖かなまなざし……。 と、 その時。

. 「とーこちゃん!」
「きゃんっ!」
ソプラノの声がわたしを呼び止めたかと思うと、 反応する間もなく後ろから抱きすくめられる。
「そらりす先輩!?もー、やめてよー」
「えへへへへ(^^;」

. そらりす先輩。 この学園で、 わたしのいちばんの仲良しさん。 長い髪を、 いつものように三つ編みのおさげにしてる。 めがね越しに映る、 きらきらした瞳(少女マンガみたい)。

. 「先輩、 この状態じゃ歩けませんけど」
「だーって、 とこちゃんてば、 今日もとーってもかわいいんですもの」
「え゛え゛っ」
「わーい、 て・れ・て・るーっ!」

. 彼女は高等部に通う一年生。 つまりみっつ年上なのだ。 見た目あんまり目立たないというか、 高校生っぽくないけど、 勉強も結構できるし、 お料理なんかも上手い。 そして、 なによりびっくりするのがスポーツ万能、 ってこと。 よくあちこちの運動部に試合の助っ人で呼ばれるくらい(もちろん大活躍!)。

. ただ、 団体競技は苦手みたい。 本人が言うには、 『私には協調性がないというか、 人付き合いが上手くできないのですわ』 ってことなんだけど……、 少なくとも、 わたしとは、 ごく自然に付き合ってくれてると思うんだけどなー。

. 「ところで、朝からとこちゃんご機嫌のようですわね?」
「う゛。分かるの?先輩」
「ええ。お顔が緩みきってましたもの」
「げ。 や〜〜ん!」
「うふふふふ(^^;」

. え? なんで高等部とそんな仲良いんだって? んとねー、 実は入学式の日、 ふたりとも道に迷って遅刻したんだよね。 わたしは地上界に来たばっかりで、 なにがなんだか分からなかったし、 そらりす先輩もこの学園に来たばっかだったの (中学までは、東京の秋葉原ってとこにいたんだって)。 んで、 そろって先生におこられた、 ってわけなの。

. でも、 キッカケは確かにそうなんだけど、 どうしてそれがずっと続いてるのかは、 よく分かんないなー。 わたしの友達もみんな不思議がってるのよね。 それに、 高等部でのそらりす先輩は、 わたしと一緒にいるときとはだいぶ雰囲気違うってゆーし。

. とにかく、 小さい頃に姉をなくしたわたしにとっては、 お姉さんみたいなものなのかも、 って思ってたりもするの。

. 「……で、 一体何がありましたの?」
「んっとねぇ、 昨日ねぇ、 日本橋のふぁすとばっくの前でねぇ……うー、 やっぱ先輩でも言えないよー」
「私にも言えないような事? ふーむ……というと、 それはズバリ、 恋ですわね?」

. えー!!なんで知ってるのよぉ〜〜〜〜!!!!

. 「あら?アタリでしたの?」
「って……あれ?」
「私のカンも、少しは冴えてきたようですわね」
「あれれれ?ということは?」

. がーん。 『ばれちゃったの? わたしの初恋』 というコピーが、 頭の中でくるくる回転する。 とたんに、 顔全体が瞬時にぼっ、 と発火した。 それはすぐに治まったけど、 真っ赤になったままだというのが、 自分でもよく分かる。

. 「まあまあ、とこちゃん。大丈夫ですわ」

. 立ち止まったままのわたしを、 今度は正面から、 そらりす先輩が優しく抱きしめた。

. 「だってぇ……」
「恋はツライかも知れませんわ。 でも、 あなたが出会った恋を信じてあげて」
「うん……」
「相手の方はあなたを裏切るかも知れませんわ。 でも、 あなたはそのヒトの前では素直でいてね。 あなたの恋のためにも」
「うん……ありがとう、 先輩。 わたしも、 そらりす先輩みたいな、 ステキなひとになって、 きっとこの恋をゲットするわ!」

. すると、 腕からわたしを解き放した彼女は、 少し困ったような顔をして笑った。

. 「あらあら。 でも私は、 まだ本当の恋というものを知らないんですのよ」
「えー、うそぉー!なんでなんでぇー?」
「なんでと言われても、困りますの」
「えー?わたしには話せないのー?」
「そうですわね……確かに、 まだとこちゃんにお話ししていないことはたくさんありますわね。 でも……」
「でも?」

. そらりす先輩は、 わたしの制服の袖を軽く掴んだ。

. 「今の私は、 こんなにかわいい妹のことで精一杯ですわ! さあ、 急ぎますわよ!」

. そういうと、 そのままわたしを引っ張って走り出した。 そのすぐ後に、 丘の上の学園から予鈴が聞こえてきた。

(以下 未執筆)

そらりす登場シーン後書き

がああ、 らぶらぶふぁいあー全開(汗)。

んでこの後(放課後?)ベンチ将軍が最初の戦いを仕掛けてきて、 戦いに不馴れなとこちゃんが苦戦してるとこへそらりすが出くわして、 彼女は正体を知られぬよう「ソーラ=フリーナ」に変身してとこちゃんを助けるわけだ。

一応第2話として書きましたが、 話の尺(30分番組)としては、 第1話Aパートがまじとこ世界の描写に加えてベンチ将軍との出会い、 同Bパートがソラリスの描写と最初の戦い、 くらいかも。


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